『仕手筋とは』仕手株を手掛ける投機集団、本尊の投資手法について解説
『仕手株』を手掛ける集団を『仕手筋』と言います。また、仕手筋の大本を『本尊』ともいいます。
一般的に、その身元や投資手法に関しては全てが明かされているわけではありませんが、SNS全盛期である令和において、完全非公開というのは難しく、それらも徐々に明かされつつあります。
仕手株のリスク、仕手筋の投資手法を知ることも株式投資をやり続ける上で重要なポイントです。この記事では仕手筋について詳しく解説します。
仕手筋とは何か?
『仕手筋』とは、株式市場において相場の動向を意図的に操作する手法のことです。この手法は、一部の投資家が特定の銘柄を買い占めたり、売り抜けたりすることで、市場全体の価格を操作することを目的としています。
仕手筋の定義
具体的には、例えば特定の銘柄を買い占めることで、その銘柄の価格を上げ、多くの人がそれに注目するようになります。その結果、市場全体の価格も上昇することがあります。また、逆に売り抜けることで、価格を下落させ、多くの人がその銘柄から離れるように誘導することができます。
しかし、仕手筋には法律的に禁止された行為も含まれるため、慎重な理解が必要です。また、個人投資家が仕手筋を行うことは困難であり、多くの場合は大口投資家や証券会社が行うことが多いです。
投資家が仕手筋を知ることで、市場の動向を予測したり、利益を最大化することができる場合もありますが、同時にリスクもあることを理解しておく必要があります。正しい知識と情報収集を行い、リスク管理をしっかりと行うことが重要です。
仕手筋の歴史と由来
『仕手筋』という用語は、江戸時代の米相場に由来しています。当時、相場の変動を予想し、値上げや値下げを狙った投資家が存在しました。彼らは、その手法を「仕手」と呼びました。
その後、明治時代になり株式市場が誕生すると、同様の手法が株式市場でも行われるようになりました。大口投資家や証券会社などが、特定の銘柄を買い占めたり、売り抜けたりすることで、市場の相場を意図的に操作することが行われるようになり、この手法が「仕手筋」と呼ばれるようになりました。
現代では、仕手筋による相場操作は法律で禁止されており、市場の健全な発展のために監視されています。しかし、株式市場においては未だに一定の影響力を持つ手法であり、投資家にとっては重要な情報の一つとなっています。
仕手筋の種類
あまり一般的な表現ではありませんが、仕手筋には以下のような分類があります。
覚えておく必要のない言葉かもしれませんが、説明として載せておきます。
ブル仕手
『ブル仕手』とは、株式市場において相場を上昇させるために、大口投資家や証券会社が行う仕手筋の一種です。この手法は、市場全体の株価を上昇させることを目的として、特定の銘柄を大量に買い入れることで、株価を押し上げます。ブル仕手は、市場全体が上昇トレンドにある時に行われることが多く、相場が強気傾向にある時に発動されることが多いです。
ブル仕手が行われると、市場全体の株価が上昇するため、投資家の利益も増えます。しかし、同時にリスクもあります。ブル仕手によって一時的に株価が上昇しても、実際の企業業績や市場環境に基づいて株価が上昇しているわけではないため、一時的な上昇にすぎず、その後下落することもあります。また、市場全体の相場を操作するためには、多額の資金が必要であり、大口投資家や証券会社以外が行うことは難しいとされています。
投資家は、ブル仕手による相場の上昇を利用することができますが、株価の上昇には必ずしも企業業績が反映されているわけではないため、投資判断をする際には注意が必要です。また、相場操作は法律で禁止されているため、違法行為には注意が必要です。
ベア仕手
『ベア仕手』とは、株式市場において相場を下落させるために、大口投資家や証券会社が行う仕手筋の一種です。この手法は、市場全体の株価を下落させることを目的として、特定の銘柄を売りまくることで、株価を押し下げます。ベア仕手は、市場全体が下落トレンドにある時に行われることが多く、相場が弱気傾向にある時に発動されることが多いです。
ベア仕手が行われると、市場全体の株価が下落するため、投資家の損失も増えます。しかし、同時に利益もあります。ベア仕手によって株価が下落すると、売り方である投資家はその下落に対して利益を得ることができます。また、市場の相場を操作するためには、多額の資金が必要であり、大口投資家や証券会社以外が行うことは難しいとされています。
投資家は、ベア仕手による相場の下落を利用することができますが、株価の下落には必ずしも企業業績が反映されているわけではないため、投資判断をする際には注意が必要です。また、相場操作は法律で禁止されているため、違法行為には注意が必要です。
ブル・ベア仕手
ブル・ベア仕手は、市場の相場を操作するための投資手法であり、多額の資金が必要であるため、一般投資家が行うことは難しいとされています。また、相場操作は法律で禁止されているため、違法行為には注意が必要です。
投資家がブル・ベア仕手を利用する場合、相場操作による利益を得ることができますが、投資のリスクも高まります。相場操作によって株価が操作されている可能性があるため、投資判断をする際には注意が必要です。
仕手筋の手法
仕手筋は以下のような手法を用いて株価の操作を試みます。
スプレッド操作
『スプレッド操作』とは、仕手筋が相場を操作するための手法の一つであり、株式市場において広く使われている手法です。
スプレッド操作は、特定の銘柄の買いと売りを同時に行い、その差額で利益を得る手法です。具体的には、買い気配と売り気配の価格差(スプレッド)が大きく開いた状況で、買い気配に大量に注文を出し、同時に売り気配にも少量の注文を出すことで、スプレッドが縮まり、利益を得ることができます。
例えば、銘柄Aの買い気配が100円で売り気配が105円の場合、仕手筋は100円で大量に買い注文を出し、同時に105円で少量の売り注文を出します。すると、売り気配に出した少量の注文が買い注文によって埋まり、スプレッドが縮まります。この時、仕手筋は100円で買った銘柄Aを105円で売り、差額の5円を利益として得ることができます。
ウォッシュトレード
『ウォッシュトレード』とは、仕手筋が相場を操作するための手法の一つであり、実際の売買が行われていないかのように見せかけることで、相場の印象を操作する手法です。
具体的には、仕手筋が複数の口座を持っている場合、自分で自分に売買注文を出すことで、実際の売買が行われていないにもかかわらず、相場の印象を操作することができます。また、仕手筋が複数の銘柄を同時に取引することで、取引量が増えているように見せかけることもあります。
チューニング
『チューニング』とは、仕手筋が相場を操作するための手法の一つであり、一定期間において、値動きの大きい銘柄を見極め、その銘柄に注目することで、相場の印象を操作する手法です。
具体的には、仕手筋が一定期間において値動きの大きい銘柄を選び出し、自分たちが保有する株式をその銘柄に移動させることで、相場の印象を操作することができます。また、仕手筋は、一定期間において値動きの小さい銘柄を見つけ、自分たちの株式を売却することで、損失を回避することもできます。
スタック
『スタック』とは、仕手筋が株式市場において相場を操作するための手法の一つであり、自らが保有する株式を売買することで、市場の需要・供給バランスを操作する手法です。
具体的には、仕手筋がある一定期間において、特定の銘柄に自らの保有する株式を集中させることで、市場の需要・供給バランスを歪めることができます。たとえば、仕手筋が保有する銘柄に買い注文を集中させることで、市場には需要が高くなり、株価が上昇する傾向が生まれます。
また、スタックによって仕手筋は、市場における自らの影響力を高めることができます。市場参加者は、仕手筋が保有する銘柄について、市場の需要・供給バランスが歪んでいることを認識し、仕手筋が株価を操作していることを疑う傾向があります。
仕手筋のリスクとメリット
仕手株のリスクとメリットを説明します。
仕手株・仕手筋のリスク
仕手株、仕手筋を知る上で真っ先に学ぶべきは『リスク』です。
仕手筋のリスクについて詳しく解説します。
法律的な問題
仕手筋は、株価を操作して利益を得る行為であり、一定のリスクが伴います。特に、法律に違反するような手法を用いた場合、法的な問題に直面する可能性があります。
例えば、ウォッシュトレードやスプレッド操作は、虚偽の情報や意図的な操作を行うことで株価を操作し、市場に歪みを生じさせる手法です。これらの手法は、株式市場の公正性を損ない、不当な利益を得ることになります。そのため、証券取引法によって禁止されており、違反した場合は罰則が科せられることになります。
また、仕手筋による株価操作が明らかになった場合、市場の信用が失われる可能性があります。これは、投資家や一般の人々の株式投資に対する信頼を損なうことになり、市場全体に悪影響を与えることがあります。
市場の信頼性への悪影響
仕手筋とは、株式市場において個人投資家や小口投資家を翻弄し、一部の大口投資家が利益を得るための手法のことです。仕手筋には多くの手法があり、その中でも「買い目掛け玉作戦」や「嵌め込み」、「ウォッシュトレード」などが挙げられます。これらの手法を利用して、一部の投資家が株式市場を操作し、市場の信頼性に悪影響を与えることもあります。
仕手筋には法的な問題が存在します。例えば、証券取引法には「相場操縦」が禁止されており、仕手筋による相場操縦は違法とされています。また、金融商品取引法には、価格操作や虚偽の情報提供による利益相反行為の禁止が定められています。
仕手筋による市場操作は、市場の信頼性にも悪影響を与えることがあります。仕手筋によって相場が歪められ、投資家が不当な利益を得たり、損失を被ったりすることがあるため、株式市場の信頼性が低下する恐れがあります。このため、証券取引所では、相場操縦や価格操作などの不正行為に対して厳正な監視を行っています。
投資家は、仕手筋に対するリスクを十分に認識し、自己責任で投資判断を行うことが重要です。正確な情報収集や、過去の相場動向の分析などを行い、冷静な判断をすることが大切です。また、証券会社や投資顧問などの専門家に相談することも有効です。
損失のリスク
仕手筋は、市場の価格を意図的に操作することで、利益を得ることを目的とする投資手法の一つです。しかし、その手法は投資家にとって損失のリスクをもたらすことがあります。
例えば、仕手筋によって価格が上昇した銘柄に投資した場合、その後急激に価格が下落する可能性があります。また、仕手筋が発覚してマーケットが不安定になった場合、市場全体が下落する可能性もあります。
さらに、仕手筋によってマーケットが歪められると、市場の信頼性に悪影響を与えることがあります。投資家が市場に対して不信感を持ち、市場から撤退することで、市場が不安定になる可能性もあります。
したがって、仕手筋を利用する際には、リスクを理解した上で注意深く行うことが必要です。また、投資家にとって最適な投資手法は、自身のリスク許容度や投資目的に合ったものを選択することが重要です。
仕手株・仕手筋のメリット
仕手株、仕手筋についてリスク多めで説明していますが、それでも個人投資家が興味を持つメリットがあるため、度々注目を集めます。メリットについても解説しておきます。
利益の最大化
仕手筋とは、相場を操作することで利益を得る投資手法の一つです。そのため、仕手筋を活用することで、利益の最大化を狙うことができます。
例えば、ブル仕手を行った場合、相場の上昇を意図的に引き起こすことで、株価が上昇するタイミングで株を買い、上昇した時に売却することで利益を得ます。一方、ベア仕手を行った場合、相場の下落を意図的に引き起こすことで、株価が下落するタイミングで株を売却し、下落した時に買い戻すことで利益を得ます。
仕手筋は、投資家にとって利益の最大化を狙う手法の一つであり、市場の流れを読む力や、リスク管理能力が必要です。ただし、違法行為には厳しい制裁があり、市場に対する信頼性に悪影響を与えることもあるため、正当な方法で行われることが重要です。
リスクマネジメント
仕手筋は、株価の動きを予測することによって、投資家がリスクを軽減することができます。例えば、市場のトレンドが下降トレンドにある場合、仕手筋はその予想に基づいて、株式を売却することができます。このように、株価が下落するリスクを回避することができます。
仕手筋の調査方法
仕手筋の調査方法には、主に以下の3つの方法があります。
相場の動きの変化に注目する
仕手筋の調査方法の一つに、相場の動きの変化に注目する方法があります。仕手筋は、一般的な投資家よりも大きな資金を動かすため、相場の動きをコントロールすることができます。そのため、相場の動きに注目することで、仕手筋の動向を読み取ることができます。
具体的には、相場が上昇トレンドにあるときに、一部の銘柄が強い勢いで上昇する場合、それが仕手筋の買い目的であることが考えられます。逆に、相場が下降トレンドにあるときに、一部の銘柄が下落する場合、それが仕手筋の売り目的であることが考えられます。
また、相場が横ばいの時に、一部の銘柄が大きな値動きを示す場合、それが仕手筋の動きであることが考えられます。この場合、その銘柄に注目することで、仕手筋の動向をつかむことができます。
以上のように、相場の動きに注目することで、仕手筋の動向を読み取ることができます。ただし、仕手筋は市場のトレンドや投資家の心理などによって変動するため、予測が外れることもあります。そのため、投資にはリスクがあることを忘れずに、慎重に投資を行うようにしましょう。
個別銘柄の情報収集
仕手筋は、特定の銘柄に注目して投資を行うことがあります。そのため、個別銘柄の情報を収集することで、仕手筋の動向をつかむことができます。
具体的には、個別銘柄の決算発表や業績予想、新製品の発表など、その銘柄に関する情報を収集することが重要です。また、その銘柄についてのニュースやSNSの情報など、市場で流れている情報にも注目しましょう。
さらに、個別銘柄の株価チャートを分析することも重要です。特に、その銘柄が仕手筋によって動かされている場合、株価チャートに特徴的な形が現れることがあります。たとえば、一時的に急騰した後に急落する「急騰急落パターン」や、株価の上昇に反比例して出来高が低下する「出来高ダイバージェンス」などがあります。
株主構成の変化を確認する
仕手筋は、大口の株主が所有する株式を動かすことで市場を操作することがあります。そのため、株主構成の変化を調べることで、仕手筋の動向をつかむことができます。
具体的には、企業の株主名簿や公開されている株式報告書を確認することが重要です。株主名簿には、大口株主や投資家の情報が記載されています。また、株式報告書には、株主構成の変化や保有株式数、取締役や経営陣の株式保有状況などが記載されています。
特に、大口株主が保有する株式数が急激に変化した場合や、複数の大口株主が同時期に株式を取得または売却した場合は、仕手筋による操作が疑われることがあります。また、大口株主が保有している株式について、特定の時期に一斉に売却することで、市場を動かすことがあるため、そのような情報にも注目しましょう。
仕手筋の実例 実在する仕手筋(実在した仕手筋)
実際に存在する仕手筋(存在して仕手筋)を紹介すると共に、その実例も併せて解説します。
般若の会 K氏
『般若の会 K氏』とは、加藤暠(かとうあきら)という相場師のことです。加藤氏は1980年代に「誠備グループ」という仕手筋集団を率いて、多くの銘柄の株価を操作しました。その後、2003年に「泰山」という株式研究の会を立ち上げて、再び市場に復帰しました。
加藤氏が関与すると噂される銘柄は「K氏銘柄」や「K筋」と呼ばれ、注目されました。加藤氏は自分のことを「仕手」とは呼ばず、「材料株相場」を作ると言っていました。つまり、何らかのニュースや話題がある銘柄を選んで、大量に買い占めて株価を上げるという手法でした。
しかし、2015年に加藤氏は相場操縦の疑いで逮捕されました。加藤氏は、「日本カーボン」や「日本エスコン」などの銘柄で、自分や親族などの口座で売買して株価を操作したとされます。
仕手筋 N氏
『仕手筋 N氏』とは、西田晴夫(にしだはるお)という相場師のことです。西田氏は「最後の仕手筋」と呼ばれ、多くの企業を買収したり、株価を操作したりしました。
西田氏が関与すると噂される銘柄は「N銘柄」や「西田銘柄」と呼ばれて、大きな値動きや出来高が見られました。西田氏は自分のことを「企業舎弟」と言っていました。つまり、自分が買収した企業の経営に深く関与して、利益を上げるという手法でした。
しかし、2008年に西田氏はインサイダー取引の疑いで逮捕されました。西田氏は、「NOVA」や「日本エンタープライズ」などの銘柄で、自分や知人などの口座で売買して株価を操作したとされます。
仕手筋 糸山英太郎
『仕手筋 糸山英太郎』に関する仕手株・仕手筋の事例としては、以下のようなものがあります。
中山製鋼所:1971年(昭和46年)に糸山英太郎氏が中山製鋼所の株を大量に買い占めて株価を吊り上げました。しかし、その後、証券取引法違反で逮捕されました。この仕手戦で糸山氏は約100億円の利益を得たと言われています。
日本エンタープライズ:1980年代に糸山英太郎氏が日本エンタープライズの株を大量に買い占めて株価を吊り上げました。しかし、その後、インサイダー取引で逮捕されました。この仕手戦で糸山氏は約300億円の利益を得たと言われています。
ローランド:1990年代に糸山英太郎氏がローランドの株を大量に買い占めて株価を吊り上げました。しかし、その後、詐欺罪で逮捕されました。この仕手戦で糸山氏は約200億円の利益を得たと言われています。
これらの事例から分かるように、糸山英太郎氏は自分だけが知っている情報や噂を流して他の投資家を誘惑し、自分が都合よく売り抜けた後に株価が急落するという手口を使っていました。
仕手筋まとめ
仕手株、仕手筋についての要点をまとめます。
仕手筋の定義と種類についてのまとめ
仕手筋の定義と種類についてのまとめは以下の通りです。
仕手筋とは、株式市場で投機的な売買を繰り返し、株価を意図的に操作する投資家グループのことです。
仕手筋は、自分たちが買い占めた特定の銘柄(仕手株)に対して、市場に情報や噂を流して他の投資家を誘惑し、自分たちが都合よく売り抜けることで大きな利益を得ることを目的としています。
仕手筋は、一般に以下のような3つの段階で株価操作を行います。
玉集め:対象の銘柄を安値で大量に買い集める。
玉転がし:対象の銘柄に関する良いニュースや噂を流して株価を高騰させる。
ふるい落とし:対象の銘柄を高値で一気に売り抜けて株価を急落させる。
仕手筋は、法律や倫理に反する行為も多く行っており、証券取引法違反やインサイダー取引などで逮捕されるリスクもあります。
仕手筋は、主に小型株や新興市場など流動性が低く操作しやすい銘柄を狙っています。
個人投資家は、仕手筋・仕手株に惑わされず、自分でしっかりとした分析や判断を行うことが大切です。
仕手筋のリスクとメリットを整理
仕手筋のリスクとメリットを整理すると以下の通りです。
仕手筋のリスクは、主に以下の2つです。
株価の急落に巻き込まれる:仕手筋が高値で売り抜けた後、株価は急速に下落します。このとき、個人投資家は大きな損失を被る可能性があります。
証券取引法違反やインサイダー取引に加担する:仕手筋は、市場に不正な情報や噂を流して株価を操作することがあります。これは、証券取引法違反やインサイダー取引に当たる場合があります。
個人投資家も、このような情報や噂に基づいて売買した場合、法的な責任を問われる可能性があります。
仕手筋のメリットは、主に以下の1つです。
株価の急騰に乗る:仕手筋が大量の買いで株価を上昇させるとき、個人投資家もその波に乗って短期間で大きな利益を得ることができます。ただし、これは非常に難しいことであり、タイミングや判断力が必要です。
以上からわかるように、仕手筋・仕手株は非常に危険なものです。個人投資家は、自分でしっかりとした分析や判断を行うことが大切です。
仕手筋の是非についてまとめ
仕手筋の是非についてまとめると以下の通りです。
仕手筋は、株式市場で投機的な売買を繰り返し、株価を意図的に操作する投資家グループのことです。
仕手筋は、市場の公正性や投資家の利益を損なう可能性があります。
市場の公正性を損なう:仕手筋は、自分たちが買い占めた特定の銘柄(仕手株)に対して、市場に不正な情報や噂を流して他の投資家を誘惑し、自分たちが都合よく売り抜けることで大きな利益を得ることを目的としています。これは、市場における情報の透明性や信頼性を低下させることにつながります。
投資家の利益を損なう:仕手筋が高値で売り抜けた後、株価は急速に下落します。このとき、個人投資家は大きな損失を被る可能性があります。また、仕手筋は証券取引法違反やインサイダー取引などで逮捕されるリスクもあります。
一方で、仕手筋は市場に活気や流動性をもたらす役割も果たしています。
市場に活気や流動性をもたらす:仕手筋は巨額の投資資金を武器に銘柄の価格や売買高を意図的に操縦し、利益を得ようとします。これによって、市場全体の取引量や需給バランスが変化し、市場に活気や流動性が生まれます。
以上からわかるように、仕手筋の是非は一概に言えません。個人投資家は、自分でしっかりとした分析や判断を行うことが大切です。