旧村上ファンド、村上世彰氏の相場操縦疑惑の手口とは
先週は旧村上ファンドの村上世彰元代表とその長女村上絢氏の投資法人に対する強制調査が話題となりました。
2131 アコーディア・ゴルフ
7517 黒田電気
8150 三信電気
7591 エクセル
村上世彰氏が復帰してから関与したと言われるこの辺りの株はリスク回避の売りが入り急落する場面もありましたが、結局は別な銘柄に関する件での強制調査だったようです。
3608 TSIホールディングス
こちらの銘柄に関する調査だったようですが、正直この銘柄に旧村上ファンドが入っているということすら知りませんでした。ただ、この会社、合併前の会社名が「東京スタイル」であり、これは2002年に村上ファンドとひと騒動あったのは有名な話です。
「連結売上625億円ながら現金や有価証券などで1280億円の内部留保資金を保有していたアパレルメーカー東京スタイルは、内部留保資産を使ってファッションビルの建設計画を発表していた。
2002年に村上ファンドは東京スタイル株を買占め、発行済み株式の9.3%を買って筆頭株主となり、ファッションビル建設中止と内部留保を使って自社株買いを行うことを株主提案権行使請求書として提出。東京スタイルの株価が大幅に上昇した。
株主総会の議決権確定日までに、村上ファンドが所有する株式は全体の12%余りまで買い増した。これに対して東京スタイル側は銀行や取引先など持ち合い株の多数派工作を敢行。一方で株主配当金の増配や10%の自社株購入を提案。村上ファンドが期待していた個人投資家の過半数が会社側支持に回った事、さらにM&A側に好意的だった外国人投資家の一部の委任状が不達となったことから村上ファンド側の敗北となった。
「会社とは誰の物か?」という観点から株主利益が見直される契機となった。」
引用元: 東京スタイル事件 – Wikipedia
村上氏と3608 TSIホールディングスは「因縁」があるということになりますね。
この強制調査に関する内容、また相場操縦が疑われる事案に関してですが、今のところは『終値関与』を行った為と言われています。
「終値関与は、特定の銘柄の終値を引上げ・引下げ・固定することなどを目的として、立会終了間際に発注し、約定させるような取引をいいます。」
引用元: 終値関与とは|金融経済用語集
当初の話では「まったく新しい手法」と報道されていましたが、結局のところは良くある手口ということだったのでしょうか。
ただ、あの村上ファンドがこのような初歩的な方法、調べればすぐに足の付くような手法をとってくるのかは疑問が残ります。
また、「終値関与」だけでの立件は難しく、複数の会社を使っての売り買い両方のポジションを持っていたのではないかとの噂も出ています。ですがこれも初歩的な手口となり村上ファンドが考え無しにやったような気があまりしませんね。
既に3608 TSIホールディングスへの「終値関与」で決着し、立件されるのかどうかという話で決まりかもしれませんが…個人的には初期段階で噂されていた「まったく新しい手法」というのが出てくることを少し期待しています。
この件は引き続き注目して見ていきたいと思います!
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