電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)のシェア争い
電気自動車(EV)を生産する米テスラ社は量産可能な中価格帯の「モデル3」を発表しました。価格は3万5千ドルということで日本円でおよそ400万円弱。価格を抑えることでEV市場を活性化させようという狙いがあるかと思います。
米テスラと言えばEVの特許を無料開放するなど、世界的なEV自動車の普及を狙った動きが注目を集めています。
一方、日本ではどちらかと言えば燃料電池車(FCV)が主流になりつつあります。日本一であり世界一でもある自動車メーカー、トヨタがFCVに力を入れているからです。これには日本政府も協力し、燃料電池の充電に必要となる水素ステーションの建設も政府主導で進められています。
ただ、FCVに関して、政府の協力がなければ普及が進むのかという懸念が残ります。水素ステーションの建設には数億円の費用が必要とされており、これを民間企業だけでカバーするとなると水素の販売価格はガソリン以上となってしまいます。確かにエコではありますが、今のガソリン車よりも燃費が高ければ普及するはずはありません。
更に、これが海外、先進国ではなく発展途上国であればどうでしょうか。一つの水素ステーションの建設に数億、それがガソリンスタンド並みに数が必要となれば余程裕福な国でなければ作ることができません。
なぜ日本はここまでFCVに拘るのか。
一説では他国、他社に先行していたFCV技術を無駄にしたくはないという思惑があるのではという見方もあります。勿論、それは外野の見方であり、開発を行っている内部の人達はEVよりもFCVがより優れていると信じているからだと思います。
個人的には…
やはりどうしてもFCVの方が見劣りする印象があります。インドや中国、アフリカといった国々に目を向けた時、そこに水素ステーションを複数建設できるイメージはどうしてもつきません。発展途上国での普及を無視した戦略はガラパゴス携帯の二の舞になってしまうのではないでしょうか。
今回米テスラが発表した「モデル3」は既に10万台以上の注文が入っているとのこと。FCVも普及の為の打開策を早期に打たなければ次世代自動車のシェアはEVが大多数を占めるということになってもおかしくはないかと思います。
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